備忘録

思ったことを忘れないように

奏で始め

マスカレイドミラージュが終わりました。
思えば7月末に発表されてから、あっという間の幻のような舞台だった。
何となく不安が大きかった舞台だったのではないかと今は思います。
私はチケットがとれるかどうかの不安が物凄かったですが…俳優さんたち自身にも様々な葛藤な不安があったのではないか。

原作ファンがとても多い作品ということ、機械人形を演じること。
初日はあんなに苦しそうな顔を観ることはそうそうないのではないかと思って、でもその綺麗な顔にとても惹かれました。
儚い、いつ観ても折れそうな気持ちと隣り合わせ。脆いからこその美しさ。
稽古期間中はどんどんやつれていくなぁ…と思ってましたが、公演中も何となく追い詰められてやつれていかれていたので大丈夫かなとこちらもやっぱり心配をしてしまいました。
太田さんにとって、とてもプレッシャーが大きかったんじゃないのかと勝手に思っていました。太田さん自身のファンについてブログで言葉を伝えることも、いつもより多かった気がしたなー…と。
でも太田さんは、自分のアインザッツを苦しみを生きる意味として演じきった。
日々アインザッツとして変化し続け、一公演ずつアインザッツとして生き抜いていったのだと思います。
機械人形ですが、1番表情豊かに感じていました。
ジェルマン伯爵に対峙するときの苦しそうな、喘ぐような表情。レイジーやシーノに怪盗と名乗る嬉しそうな表情。
「僕を誰だと思っているの?狙った獲物は必ず盗む、神出鬼没の変装の名人、怪盗アインザッツだよ?」と可愛らしく名乗る。「命じられたら何だってする!1人残されても何とも思わないんた!」と苦しそうに叫ぶ。
記憶を消され機械人形として全ての感情を失った表情をする。そしてそのときに不敵な笑みを浮かべながら剣を振るう。
盗んだルビーの指輪にキスをする姿は、怪盗としての誇りを持つ怪盗アインザッツでした。本当に綺麗だった。
最後に変装を解いてスモークをフーフーするアインザッツは胸を鷲掴みにされるぐらい可愛いかったです。
そして天使の歌声を持つ歌。太田さんはソロで歌われることが多く、その歌声を堪能しました。
高音が聞き取りづらい日もありましたが、千秋楽では全力の、その迫力ある歌声に泣いてしまいました。
本当に、天使の名にふさわしい歌声でした。
可愛いも、美しいも、カッコいいも兼ね備える。語りつくせないんですよ…。

大千秋楽での笑顔は、いつものキラキラとした太田さんでした。何だか安心しました。
初日に観劇したとき、染谷さんと太田さんは
自分の色を落とし込んで役を演じ、特に田川さんは初代と呼ばれるシーノを噛み締めて、忠実に演じられていたのではないかと思います。キャラクターに1番近い気がしました。
染谷さんは最後まで染谷さんのキラッキラを失わず、千秋楽の挨拶ではキャラクターの言葉を沢山使って本当に皆を喜ばせることを忘れない方だなと思いました。
田川さんが役得です!と2人をギューっとしたときの、キラキラとした笑顔が忘れられません。
染谷さんと太田さんはレイジーとアインザッツの関係のように、言葉には出さないし行動を共にするわけではないけれど、お互いの演技に対して深い信頼があったのではないかと思います。
稽古期間中に別の映画イベントで太田さんが「今も染ちゃんには助けられています(笑)」って言われた言葉が、初日にわかったような気がしました。
アインザッツの機械人形としての演じ方を悩む中で、きっと染谷さんのレイジーの演技に引っ張られていったのではないか。
役と稽古場での過ごし方がリンクしやすい太田さんは染谷さんのレイジーの姿をとにかく観て、感じていったのではないか。
全て自分の想像の域を出ませんが、そんな座組みであったら嬉しいですよね。
3人とも、色んな想いを抱えながらの公演期間。本当にお疲れ様でした。
演出のほさかさんの舞台を初めて観たのですが、仮面舞踏会という世界観の作り方がとても好きでした。
舞台は一夜限りの夢幻という言葉ではじまるアナウンスや人生を舞台に例えるアインザッツの台詞がとても心に響きました。


これからも舞台という夢まぼろしが自分の中で終わらないように願っています。
次のデパート!ではヘタレ御曹司…太田さんらしいヘタレ具合が今からとても楽しみです!