2017

今年も沢山の太田さんを観ました。
沢山の光となり、道しるべの太田さん。


武島直貴
学生時代に原作を読んだことがあり、恐らく苦しくなるんだろうなと思っていましたが大変苦しかったです。
実はそれまで初日と千秋楽で太田さんの演技が大きく変わっていく印象は薄かったのですが、手紙では本当に毎回の変化に驚きました。
最後に直貴が兄を見る表情がまったく違い、千秋楽では兄を真っ直ぐに観ていた直貴が印象に残りました。
太田さんの直貴は差別への怒りを周りにぶつけるより、自分の中に閉じ込めてどんどん大きくしてパンっと弾けさせる印象でした。
静かに溜めていき、感情を爆発させる表現が上手いと思いました。
黙示録で太田さんが「希望がちゃんとある」という言葉通り、絶望だけではなく希望があるからこそ、観続けられました。
初めて身近な人を誘って観に行った、30歳の太田さん初座長の作品。とても心に刺さりました。
そして太田さんの変わりゆく演技への期待が膨らみ、役と切り離せない危うさにとても心配になった記憶もあります。

千子村正
去年の12月に発表されたときは、キャラクターも発表されず不安で泣きました!
キャラクターが発表されてからも、この体格の良い村正を太田さんがどう表現されるのだろう…?と初日を迎えるまでとても不安でした。
初日の村正はとても綺麗でしたが演じている太田さんの迷いというか不安があった気がしてこちらも何だか勝手にハラハラとしていました…でも回を重ねるごとにどんどん村正が自由を纏い、さらに妖艶になっていき、進化していく村正を好きになっていきました。
かざぐるまでフッと息を吹く村正はとても美しかったです。
このときに太田さんに対して不安を抱くのはちょっと違う、どうなるんだろう?って期待に胸を膨らませているのが良いなと思いました。
Motohiro's Roomで太田さんの村正に対するお話を聞くことができて、太田さんも沢山想いながら作り上げられた村正だったんだなと思いました。
ゲームとは違う線の細い村正、それが太田さんが付けた色であり、spiさんの蜻蛉切との対比の素晴らしい村正派が生まれた。
村正は妖しくてかわいーい刀デス!
武道館やたまアリのステージに立つ村正は、またとても素敵でした。

矢口海
波がないからこそ見やすい、こんな日常あるんだろうなーと思うけどこんなカッコいい人早々いないから…と何度観ても思ってました。
カメラを構える姿や焼きそばを食べてる姿が、太田さんが自然に矢口先生を演じられているなーという印象です。
あんな講師がいたら勉強になりませんよね…
うわこんなことされたらめちゃくちゃキュンキュンするな!矢口先生やばいな!と興奮してました。
ベランダの窓から身を乗り出して覗き込む矢口先生がめちゃくちゃ好きです。
舞台挨拶とかではパクチーの話をよくしてたなーという印象です。
染谷さんにずっと上から基裕でしたね(笑)

花宮真
好きです。本当に好きです…悪童の名にふさわしく、最高に最低。最低だなーと思うけど、美しきゲスで目が離せない。口も悪いし最低だと思うんですが、太田さんらしい美しさがあり、不快にさせすぎないゲスさ。
花宮は元々原作でベスト3に入る好きなキャラなのですが、太田さんがこんなにピッタリとハマってくるとは思っておらず、初日に良い意味で期待を裏切られました。初日からどんどん感情を溜め、えげつなさや不気味さを増す。
太田さんが負の感情を溜め込み、表現されるとこんな風なんだとギャップにトキめいたんですかね。
個人的に舌出しがとても好きで、太田さんの花宮の舌出しが美しくて本当にとっても好きです。1番好きな舌出しは、メガネくんのときと審判の視界を遮って火神を挑発するときです!
もうきっと会えない、だけどまた会いたい。
観ているときはいつだって霧崎第一の勝利を信じていました。

アインザッツ
美しい怪盗アインザッツ
永遠の命を望まない、操り人形。
人形を演じる難しさって計り知れないと思いました。
苦しそうな表情、感情を失った表情…人形でも1番表情が豊かな印象です。
どんどん苦しそうになるアインザッツが、最後には優しそうな、楽しそうな口調で怪盗アインザッツだよって名乗るシーンにアインザッツに戻ったんだなという安心感を感じました。
天使の歌声には毎回溶かされていました。僕はって言い方が、とても可愛かったです。あとスモークをフーフーしているところ。
最高傑作、アインザッツ
最高傑作、太田基裕ですね。

モリス
デパート!はこんな作品を待っていましたという、本当に素晴らしい作品でした。
デパートがテーマの作品を
オリジナルミュージカル、一から太田さんが作り上げたモリス。
情けなくも愛おしく成長していくモリスが本当に太田さんとピッタリで…!
キューンっていう音を出すモリスが本当に可愛い。ファーガソンにクリスマス企画のことを言われて口元を手で隠してアーッっという顔をするのもとても好きです。
モリスが親に言われても自分からはどうしたらいいのかわからないの、何となくわかるんですよ。期待に応えられずに失望される辛さも。それでもデパートから逃げずに向き合うモリスは本当は強い人間なんだと思います。
最後に初めて自分から何かをしたいと願うモリスの姿に頼り甲斐を感じました。
心優しいモリスだからこそのスクエアデパートが楽しみです。
千秋楽の挨拶で涙目になる太田さんを観て、今年最後の作品がこの舞台で、太田さんの演技を最後まで観ることができて良かったと心から思いました。
評判も良く、また三越劇場で再演してほしい!と願っています。
「どうしたら貴方を笑顔にできますか」と歌うモリス、太田さんが忘れられません。


いろいろありましたが、自分は太田基裕さんのファンをしているのがとても幸せだなと思います。
新しい景色にとても期待をして、応援をする気持ちはプレッシャーとなるかもしれないと謝罪してしまいそうになったときに「そんなことない」と真っ直ぐな瞳で応えてくれる太田さんを信じています。
ありがとうございます。
来年も自分にとっても、推しにとっても、
良い年になりますように。
全力で楽しく、太田さんを応援できますように。