推しが演劇調異譚xxxHOLiCで壱原侑子役を演じる話。

xxxHOLiC全19巻、戻4巻読了
※個人の気持ち、感想です



推しがxxxHOLiCという作品の壱原侑子役を演じることになった。
xxxHOLiCを読んだ。
推しは四月一日に近いな。
でもだからこそ、このセカイの次元の"壱原侑子"に太田さんはなれる。
そう思った。


侑子さんは導くモノ、四月一日は導かれるヒト。
侑子さんはいつか自分が消えるセカイで、
四月一日が幸せに生きられるように、
様々な事柄を通して四月一日に選択を促し、
選択をしたことで来る未来に、
彼が存在てくれるように、
来るべき日まで店で願いを叶え続ける。

印象的だったのは、四月一日の自分を犠牲にするコトをその選択は自分も周りのヒトも傷つけると諭すように見守るコト。
四月一日は自分の大切なヒトを自分よりも優先する。自分が傷ついていても、対価を支払っても。
それを侑子さんも、百目鬼も、ひまわりも、遙さんも心配していた。
「逢えると信じているのなら その時、あのひとが泣くような事はしてはいけないよ」
遙さんが夢で諭した言葉が忘れられなかった。
自分が傷ついても何をしても大切に思うモノが守るという選択を、その大切に思うモノは望まない。
推しを自己犠牲的だと思っているわけではないけれど、推しは四月一日のような選択をして周りのヒトを傷つけるコトがある役を演じる方が多いように感じる。
でも、推しはそれは大切に思うものを傷つけると気付かせる侑子さんの立場を演じる。
変化するヒトではなく、変化を促すモノとなる。
導くモノになるとき、推しはどんな表情でこの世界を憂うのだろう。


四月一日のように迷って選択して自らの未来を作っていく姿は想像できても、侑子さんのように迷う本人の選択に任せながらも彼がきちんと自分の選択をできるように道を指し示す行動をすることが、自分は簡単には想像できなかった。

それは推しの"刻"は誰かの想いで留まる刹那ではなく、迷いながらも本人が選択して作り出す"刻"だからなのか。
彼もまだ、道半ばで選択する立場だから。



推しはClub SLAZYというシリーズ作品で、とある役を演じた。
セカンドエースのBloom。
死にたがりで、ワガママで、人を想うことが大好きなヒト。

そんなBloomと深い関わりがあるQという役は、ある言葉を口にする。
「自分の選択が常に最良」

それは自分たちの過去も深く関わる言葉。
8=Bloomが選択したコトで、9=Qは身を引き裂かれるような辛い想いをした。
8も、大切な9を自分の選択で悲しませて身を割くような別れを経験した。
それでも、その対価を支払っても
自分たちと共に存在ったJr.=Deepの側に居たかった。
選択をするコトで生んだ悲しさや辛さ。
選択したコトで生んだ未来の嬉しさ。
推しは違う役を通して経験したことがある。
このとき推しは変化するヒト側であった。
変化する兆しは些細なことである、ということもきっと理解していらっしゃるのかもしれない。
そういえばこの作品も、舞台は本当に或る世界なのか無い世界なのか、女性たちの悲しみに呼応して現れるメンズキャバレーという感じなのでわからないな。


閑話休題

推しはどちらかというとヒトの欲から来る選択に左右される、エグみが多い役を演じることが最近多かったようにも感じる。
そして本人も、人間くささも自分の感情にも左右される。
当たり前ですね、ヒトとして生を毎日全うされているのだから。

だからこそ"壱原侑子"をどう演じるのか、とても興味深くなった。
侑子さんを演じるには、恐らく全てを理解する。
世の道理を感じて、店でお客から対価を貰い、願いを叶え続ける。いつかくるその"刻"がくるまで。自分が消えることを理解しながら。
きっとまた、推しは頭がぱっかーんとなるぐらい悩んで、抱えることが苦しくなるぐらいの事柄を受け止めるのだろうなと思う。
お客の願いを叶える"壱原侑子"を演じるために。

四月一日の気持ちもきっと深く理解しながら
侑子さんとして四月一日と店で願いを叶える。
本人もおっしゃられていましたが、
推しが侑子さんを演じることも、夢か、現実か、或るのか、無いのか。
違う次元の、世界の"壱原侑子"。
普段生活している性別など関係なくて。
太田基裕さんが選択されて選択して"壱原侑子"として生きれる世界が、今自分の目の前にある世界と考えると、推しが侑子さんを演じる縁に感謝する。
侑子さんが四月一日が存在てくれるという願いをどう叶えようとするのか、四月一日役の阪本さんや様々な人々との交流を通してまた作られていくんだと思う。
太田さんが侑子さんを演じることも、偶然ではなく、全ては必然だから。


推しの侑子さんのお写真については、凄艶、妖艶…なんだかどれもピンとこないけど、とにかく美しいです。ビジュアルのポスター出して欲しい。まあこれは置いておいて。



この情報解禁に触れたことで思ったこと。
チケットとかチケットとかチケットとかへの不安。推しに対する言葉が溢れ出して、推しの名前がトレンド入りしていること。
これは嬉しくもあり、ただ良い意味でも悪い意味でも繊細な方でもあるように見えるから、勝手に推しが自分に対する様々な言葉を受けてどう考えたんだろうという勝手に応援している側が生んだ感情。

でも推しは情報解禁後も淡々としていたというかニュートラルでいつも通り。
それはそう、今は声の王子様のライブ、ダブルトラブル、夏になればMARS REDとその前にもきっと解禁していないお仕事をまだ抱えているのかもしれない。

秋の舞台の前に、自分も有り難いことに推しを観る機会はある。
常に目の前の推し全てに集中して、終わったら気が狂いながらもヘラヘラする。それは別に、爆発するぐらいの情報を与えられたとて同じではないのか?


沢山の事柄に動揺して想ったり考えたりもしたけれど、まずは目の前のことに邁進する推しを観ていきたいなと思う。
私の願いは、推しを推したいと思ったときから変わらずに"推しを沢山観て笑顔になること"だから。
太田さんが作る新しい景色、とても楽しみにしています。願わくば、劇場で沢山観れると良いな。絶対だいじょうぶ、だよ!


2021年もまた一緒に歩ませていただけるところまで、よろしくお願いしますね!